よくあるご質問

田園空間博物館整備事業って何ですか?

農林水産省が推進する事業で、農業・農村の営みを通じてはぐくまれてきた「水」と「土」と「里」が織りなす地域資源を歴史的・文化的視点から見直し、伝統的な農業施設や美しい景観を空間全体として整備・再生し魅力ある田園空間を生み出す取り組みです。これらの取り組みの中では、地域住民が主体的に地域資源を活用して歴史教育、都市との交流、自然観察、体験活動などを展開しています。具体的な整備内容としては、次のものがあげられています。

 a.地域の伝統的農業施設などの保全・復元
 b.美しい農村景観などの保全・復元
 c.地域に残された史跡などの活用
 d.農産品等を活用した伝統食品工芸等の復活等
 e.総合案内所の整備

(以上、農林水産省のホームページから引用)

田園空間博物館って何ですか?

田園空間博物館とは、建物の中に展示する従来型の博物館とは異なり、自然景観、水路、建物のほか、地域の産業や住民生活そのものまでを含めた有形・無形のものを「地域資源」として地域全体が博物館という思想に基づいた地域づくり活動です。
芽室町嵐山からの展望…十勝を代表するこのすばらしい景観を後世に残して行きたい…景観を生み出す農業、農地を守る防風林…「地域の人々が地域を見つめ直し、地域を知ることにより」地域にある貴重な資源を後世に伝承するために地域自ら考え行動する住民主導による博物館の取り組みです。帯広市、芽室町、中札内村の3市町村で取り組みます。

サテライトって何ですか?

サテライト(英語で「衛星」の意味)とは、田園空間博物館における展示物のことです。博物館の展示物といえば、美術品や工芸品などが多いのですが、とかち田園空間博物館における展示物としては、防風林、公園の木々や建物など、その地域に散在する「地域資源」とでも呼べるものが選ばれています。

とかち田園空間博物館のサテライトには何がありますか?

とかち田園空間博物館の中で展示するサテライト(地域資源)としては、防風林、八千代育成牧場、芽室公園のカシワ、ふるさと歴史館、ピョウタンの滝などがあります。
本地区は東京23区(530k㎡)の約3倍に相当する広大なエリアの中に約60ヶ所以上のサテライトが点在します。地区の西側約400k㎡は北海道の背骨、日高山脈に連なる未開の山岳丘陵地帯で残り約1,000k㎡に広がる大平原は僅か100年の間に大規模な畑作・酪農を中心とする農業地帯として開拓されました。果てしなく広がる空と大地、そして防風林とその背後に横たわる日高山脈のコントラストは美しく、この農村景観が地域資源です。防風林は強風・燃料対策としておりカシワの原生林で構成される「基幹防風林」、その内側に植えられカラマツ主体の「耕地防風林」で構成されています。防風林は第2次世界大戦中の食料増産対策による畑への転換や高度成長期における機械化推進のための伐採等により減少しました。しかし、近年、農業の経営目標が「量より質」へと変わり防風林の必要性が再認識され始めています。
また、十勝の景観形成、地域環境への潤い、小動物達の棲息地の役割など多面的な機能も見直され始めています。

総合案内所って何ですか?

帯広市川西に「とかち大平原交流センター」、芽室町に「ふるさと歴史観 ねんりん」、中札内村に、「豆資料館(ビーンズ邸)」が設置されています。
これらの施設は田園空間博物館の中心となる施設で、次のような機能を提供します。

 a.総合案内(情報・資料の提供)
 b.都市との交流地域活動
 c.地域の農村文化等に関する資料の展示
 d.研修、講演(団体等受入)

この他にも、各施設が特徴ある展示を行っています。

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